ハツミンは、マイペースの牛で、足が悪いのですが、決して無理はせず、いつもみんなから少し離れて、ゆっくり歩いているような牛です。
平成5年産まれで、昨年10月に12産目で、双子の早産(死産)でした。
その後以前よりやせてみすぼらしい姿になり、外に出すと、いつも堆肥の上に座って汚れた状態になっていました。
何より乳量があまりにも少なく、牧場経営を軌道に乗せるため、廃用にすることにしました。
昨日肉牛組合のトラックが迎えに来て、さよならしました。
ハツミンは、私が初めてミルカーをつけることのできた牛です。
いつも他の牛の後ろを歩くので、放牧に出す時、牛舎に連れて帰る時、一番一緒に歩くことの多かった牛です。
昨日の朝、最後のブラッシングをしたら、白髪がいっぱい抜けて、おばあちゃんになるまで働いたんだなあ、って感じました。